木陰の涼しさの実現が可能に

2011.09.30

自然の涼しさを表現して「木陰の涼しさ」とよく言いますが、現代の住居では、なかなかそうはいきません。木陰の涼しさという快適性は、樹下の地面が直射日光を受けずに冷えていること、そして、体温より低い温度の風に身をさらすことで得られる快適さです。室内で木陰の涼しさを得るには、樹下の地面が冷えているのと同様、壁や床そして天井などの温度が、体温よりもかなり低い状況であることが求められます。そこに涼しい風が吹けば、まさしく木陰の涼しさです。現代の住宅は熱を逃がすことができずに、ためこんでしまいます。その結果、壁や床、天井などが外気より暑くなってしまうことは日常ですし、おまけに断熱性がますます良くなってきましたから、その熱が夜になっても逃げず、外は涼しいのに家の中は暑い、という逆転現象を生んでしまいました。これがクーラーを必需品としました。現代の住居において、木陰の涼しさを得るには、少なくても、二つの要素が求められます。第一に、室内に入り込んだ熱を外に捨てる機能があること。第二に、壁や床そして天井などを外気よりも低くする機能があることです。この二つの機能が同時に存在することで、壁や床、天井は何とか外気より低く保たれ、木陰の涼しさの実現が可能になります。

[参考]
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