水回りに関しては家相もずいぶん甘くなりました。トイレと同様、バスルームも「浴槽に水を溜めなければよい」とか「浴室内を乾燥させておけば問題ない」と言われます。要するに、水も汚物も溜めなければよい、乾燥させればよい、清潔に保てばよい。その意味では、キッチンも「シンクをいつも清潔にして、生ゴミなど溜めなければよい」ということになります。ただし、こと「竃」に関してはいまでも厳格です。火を安易に扱えば火災の原因となるためです。
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いまでも老人世帯や子どもたちだけで留守番していた住宅でのいたましい火災のニュースは後を絶ちません。また、調理中の湯気や煙の換気がよくないと家は早く傷みます。私自身、キッチンを北東に置かなければならないときでも、ガスレンジだけは極力、鬼門を避けるようにしています。「でも……」と思われる方がいるかもしれません。「うちのレンジはIHなのよ。火を使うわけじゃないし、ガス漏れの心配もない。だったら、鬼門にあっても心配はないんじゃない?」おっしゃるとおり。世はIHクッキングの時代に変わりつつあります。IHのキッチンをどう考えるべきか。家相家たちも困っているのが現状です。時代の変化に家相がついていけないのです。私にもはっきりした判断はつきません。ただ、これまで多くの住宅を設計してきた経験から、やはりキッチンは家族にとって特別な場所だと感じています。あくまで個人的な意見ですが、「やはり鬼門だけは避けておくほうがいい」と思います。