天井の高い家は立派だ、という考え方にまったく根拠がないわけではない。それは天井の高さが昔から権威の表現と結びついていたからである。建築史を顧みると、洋の東西を問わず宮殿や貴族の家は天井か高かったし、地方の旧家に育った人が昔の田舎の家として思い出す住宅は、普通の民家よりも高い天井を持っていただろう。しかし、それは権威を示すために高かったので、本当の快適さ、住みやすさとは別の価値観によるものとも言えるのだ。
(参考)
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今でも和風のちょっと立派な家は天井がやや過剰に高めになりやすいのだが、思うにこれは、日本の木造建築の寸法の基本であり、伝統的な大工の基礎的教養である木割り術のせいであろう。