問題は、中古マンションにおける二階以上の居住者が、それまでカーペット仕上げだった床をフローリングにリフォームする場合におこる。階下の居住者が、ある日から突然、騒音に悩まされるのである。遮音等級がもっともすぐれたフローリング材を使用した場合でも、階下の居住者が音に敏感な人であれば騒音問題が発生する。遮音等級とは、機械を使って床を連続的にたたき、階下で騒音を測定して床衝撃音を測定し、その値におうじて決める。ようするに、マイクロホンで物理的に測定した音によって遮音性を決めており、階下の居住者の耳の鼓膜の振動の強さで測っているのではない。居住者がリフォームをする場合には、工事内容をしめした書類を添えて管理組合の許可をもとめることになるが、フローリングの場合には慎重な対応を必要とする。フローリング床には、もう一つの問題がおこっている。現在、多く使われている「複層フローリング」には、シックハウス症候群を引きおこす代表的な原因物質であるホルムアルデヒドの放散量が多いものが使われていることである。改装による騒音問題を解決できたとしても、居住者自身が頭痛やぜんそくに悩まされる恐れがある。
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